定年退職後の充実した学びを求めて放送大学に入学し、14年間学び続けて卒業を果たした西崎内科医院 放射線技師 石田省三先生(74歳)。
放送大学では、教養学部の全コース(又は専攻)を卒業した方で、人物、学習態度が良好であると認められる学生に対し「放送大学名誉学生」の称号を付与されます。
今回は、名誉学生としての晴れやかな門出を迎えた石田先生に、その歩みと想いを伺いました。
Q. 放送大学に入学しようと思ったきっかけは何でしたか?
「定年後は毎日休日のように遊んでいて、意味のある活動をしなくなりました。深く考えることがなくなってきて、 “こんなことではいけない”と感じて、60歳から学びを始めました。」
Q. 最も印象に残っている授業や先生、教材はありますか?
「物理の面接授業で”蚊が飛ぶときに、なぜブーンと音がするのか?”と問われ、当たり前のことにも深い問いがあることに気づかされました。」
Q. 長期間にわたって学び続けられた原動力は何でしたか?
「放送大学のパソコンクラブに入り、経験豊かで優秀な仲間たちと交流できたことが支えになりました。」
Q. 14年間の学習を通して、自分自身がどのように変わったと感じますか?
「イチロー選手のように結果はすぐに出ませんが、“継続は力なり”を実感しました。」
Q. 放送大学の学びを通じて得た「人生の気づき」があれば教えてください。
「知識を深める楽しさを知ると同時に、肩肘張らず自然体で日々を過ごすことの大切さに気づきました。」
Q. 卒業が決まったときのお気持ちはいかがでしたか?
「NHKホールでの卒業式に行けるかと思い、とてもワクワクしました。(今年は別の場所でしたが、それでも嬉しかったです)」
Q. 今後、学びや社会参加について考えていることはありますか?
「現在、地域で民生児童委員をしています。元気でいられるうちは、もう少し頑張りたいと思っています。」
Q. 同じように年齢を問わず学びたいと考えている方へ、メッセージをお願いします。
学びたいと思ったときがその時です。年齢に関係なく、ぜひ一歩踏み出してみてください。
石田先生、名誉学生のご受章、心よりおめでとうございます!
これからも地域と学びをつなぐ存在として、ますますのご活躍をお祈り申し上げます。
※ついでに恐縮ですが藤本もこの度4年間の学習を終え大学を卒業しました^^